プレステップシリーズ18 会社法

経済と経営を知るために必須な知識を初学者向けに濃縮!

プレステップシリーズ 18

会社法

著者 柳 明昌=編著
判型・ページ数 B5判 並製 176ページ
定価 本体1,800円+税
出版年月日 2019年1月刊
ISBN 978-4-335-00098-0 C1332

 

概要

経済と経営を知るために必須な知識を初学者向けに濃縮!

法律を学んだことがなく、さらに会社のしくみや社会の成り立ちについても十分な知識のない学生にとって、会社法は実感がなく、難解なだけの学問になりがちです。

そこで本書は、法律学としての知識を必要かつ十分な内容に絞る一方で、社会経験のない学生にも経済社会の輪郭やビジネスの基礎知識が理解できることを重視しました。

各章に学生目線の導入部のほか、「考えてみよう」「課題」といったツールを設け、読者に日本型経営の現状を考えさせつつ、なぜいま会社のコンプライアンスやガバナンスに注目が集まっているのか、といった社会的な問いとメッセージを投げかけます。全巻を通じて、次世代を担う読者が自ら学び、考え、答えを導き出すことを企図しています。

執筆陣には第一線で活躍中の研究者を揃え、弁護士、公認会計士も加えて実務の臨場感を伝えます。現代社会を生きるヒントとして活用いただきたい一冊です。

目次

1章会社ってなんだろう?(企業形態、会社の分類)
2章社員と会社員はどう違う?(株式)
3章会社が活動するって?(機関)
4章6月は株主総会の季節?(株主総会)
5章株式会社の永遠の課題?(コーポレート・ガバナンス)
6章会社の利益か取引の安全か?(代表取締役が勝手に行った行為の効力)
7章もし経営に失敗したら?(取締役の義務と責任)
8章経営をチェックするのは誰?(監査)
9章事業に必要なお金はどうする?(新株と社債の発行)
10章株主のなり方、やめ方(株式の譲渡)
11章株主をやめさせられる?(キャッシュアウト)
12章儲けはどうやって計算する?(貸借対照表と損益計算書)
13章会社のことをもっと知るには?(情報開示制度)
14章会社を売ったり買われたり(組織再編)
15章隣接する分野も知っておこう
1.労働法―従業員は財産ですか?
2.商事仮処分―それ、ちょっと待った!
3.倒産法―再建か清算か、それが問題

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はじめに 著者からのメッセージ

企業社会を支える「会社法」について学んでみませんか?

「会社」という言葉を聞いたことがないという人はまずいないでしょう。ですが、「会社法」と聞いた途端に、堅苦しくてよくわからないと感じるかもしれません。

企業社会を支える基盤となるのが「会社」であり、それを規制(規整)するのが「会社法」です。つまり、企業社会における“憲法”に匹敵する重要な法律なのです。

このはしがきを書いている間にも経済社会に衝撃を与えるニュースがまた1つ報道されました。日産のゴーン前会長(以下、ゴーン会長)の事件(2018年11月)です。読者の皆さんはこの事件にどのような感想を抱いたでしょうか?

「ゴーン会長は日産を私物化していたようだけど、会社って誰のものなの?」
「なぜルノーやフランス政府が日産の事件に関心をもつの?」
「どうしてゴーン会長の暴走を誰も止められなかったの?」

報道に接してこんな疑問をもった読者の皆さんは、じつはもうすでに会社法の世界に足を踏みいれています。本書を読んだからといって、これらの疑問がすべて解決するということではありませんが、その手掛かりやヒントは満載されています。

本来、法律を勉強するには、まず条文と判例を正確に押さえることが必要不可欠です。それは会社法を勉強する際にも例外ではありません。また、どの専門分野にも、退屈でかつ回りくどいとも思える概念(専門用語)があり、それらをマスターすることが求められます。にもかかわらず、本書では、条文や判例からスタートするというオーソドックスなアプローチをできるだけ取らないよう努めています。法学部で本格的に法律を学ぶわけではない、あるいはその前段階における多くの読者の皆さんに、まずは会社法のエッセンスを理解して興味をもっていただくためです。

本書を読み終えて、もう少し詳しく書かれたものを読んでみたいと思っていただけたなら、プレステップシリーズとしての本書の役割を全うできたことになります。本書で物足りなくなったそのときには、どんどん次のステップへと進んでください。

執筆者を代表して
柳 明昌