プレステップシリーズ 03 金融学

学ぼう!金融基礎力! 大切なお金を活かす知識

プレステップシリーズ 03

金融学

著者 平田 潤=著
判型・ページ数 B5判 並製 160ページ
定価 本体1,800円+税
出版年月日 2018年 2月刊
ISBN 978-4-335-00095-9 C1332

 

概要

学ぼう!金融基礎力! 大切なお金を活かす知識

元本割れを嫌う日本人は貯蓄への依存度が高く、投資を避ける傾向があります。

しかし、超低金利・高齢化の時代を迎え、今後はグローバル経済を見据えた蓄財が必須になります。

一方、若年層のカードローン破産なども深刻な問題になっています。

金融庁もこうした現状に警鐘を鳴らし、学生時代に身につけるべき「金融リテラシー」を作成・公表し、金融教育の必要性を訴えるとともに大学カリキュラムへの導入を求めています。

お金についての基本的な知識は、金融業界への就職を希望する大学生はもちろんのこと、社会人の教養としても必須です。

本書で基礎知識を身につけて、将来のリスクに備えましょう。

目次

1章ビジネスに不可欠な「金融」――金融基礎力と金融リテラシー
2章金融の基本的な働き――金融は経済を動かす循環機能
3章「金融システム」と「金融市場」――金融のスタイルを学ぼう
4章重要なリスクマネジメント――リスクなくしてリターンなし
5章IT時代の金融と銀行――変化に直面する銀行と金融サービス
6章証券会社・ノンバンク・ファンドなど――投資の時代の主役は誰?
7章預貯金と債券――「安全資産」は投資の基本
8章株式と外貨資産――長期投資か? デイ・トレードか?
9章ファンド型金融商品の「光」と「陰」――投資信託は本当に有利な金融商品なの?
10章資本調達と資本コスト――起業も企業もお金が肝心
11章銀行の活用法――金融のデパート「銀行」とのおつきあい
12章金融政策のしくみと役割――「政策金利」を理解しよう
13章「金融危機」はどうすれば防げるか?――故きを温めて、新しきに備えよう

ちょっと試し読み

試し読みする

試し読みする


はじめに 著者からのメッセージ

本書初版は2009年2月に刊行されました。その後おかげさまで、学生・ビジネスパーソンのみなさん、金融教育ご担当の先生方にご支持をいただき、今回新たに第2版を世に出すことができました。この場を借りて、深く感謝申し上げます。

本書は金融の基本的内容をわかりやすく説明し、「最大多数の最大理解」を得ることを目的としています。そのために、社会人として不可欠な金融との付き合い方を「金融基礎力」とし、以下5つのジャンルにまとめました。すなわち、①リスク・リターンの関係を把握する、②基礎的な金融用語を身に付ける、③金融の「しくみ」を理解する、④金融システム(枠組み)を理解する、⑤自己判断で選択し、結果に責任を持つ、というものですが、その目的は単に知識を得ることではなく、知識を活用する力を養成することです。

グローバル経済下で金融の重要性が高まっている反面、社会人に必要な金融のコモンセンスは、いまだにあまり改善しないままと言えましょう。こうしたなか、大学を中心に金融教育のニーズ・意義がますます高まってきており、現在では官民挙げて「金融リテラシー」といったガイドラインが示されるようになってきました。

本書初版の刊行は、米国リーマンショック(2008年9月)発生後間もなくであり、金融経済の深刻な危機や混乱が続き、日本も大きなダメージを蒙りました。その後、日本の金融政策では、異次元的な金融緩和策(アベノミクス第一の矢)が実施されましたが、これは現在(2018年2月)も継続しています。つまり本書初版刊行後、約9年たちますが、結局この間に、政策金利はほとんど「ゼロ金利」状況でした。しかしながら日本の金融市場では、株式、外国為替が大きく変動したことは、グローバル経済下での変動(ボラティリティ)の激しさを示しています。

今回の改訂では、金融の基本に加え、ITやAI(人口知能)を活用するFinTech、ビットコインなど仮想通貨の登場、「貯蓄から投資へ」に向けた本格的政策支援(NISA、つみたてNISAなど)、マイナス金利にまで踏み込んだ異次元的金融政策、金融仲介でプレゼンスを高める各種ファンド、繰り返すグローバルな金融危機など、金融の世界を揺り動かしている最新の動きを新たに盛り込みました。

みなさんと一緒に、生活やビジネスに身近な最新の金融を学んでいきたいと思います。

2018年2月 平田 潤